台湾の12月の気温・天気と服装|寒い日の備えと九份・観光も解説

台湾12月の気温と旅行時の服装イメージ

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台湾の12月の気温や服装を調べていて、「冬のコートはいるのか、ダウンまで持っていくべきか」で迷っていませんか。日本は真冬なのに台湾は暖かいと聞くと、どこまで防寒すればいいのか決めにくいですよね。

先に答えを言うと、12月の台湾は台北なら東京の10月中旬ごろ、高雄なら9月下旬ごろの気候です。ただし北部は曇りや小雨の日が多く、寒気が来た日には最低気温が10℃近くまで下がることもあります。

この記事では、台湾の中央気象署が公表している1991〜2020年の平年値と過去の実際の観測記録をもとに、12月の台湾の気温・天気・気候を都市別に整理しました。女性・男性別の服装から九份の日の入りの時刻、暖房のないホテルでの寒さ対策、旬のフルーツ、2026年12月の混む日と費用の目安まで、旅行前に知っておきたいことをまとめています。

12月の台湾は、クリスマスのイルミネーションや年越しの花火、いちご狩りなど、この時期ならではの楽しみが多い季節です。気温の振れ幅さえつかんでおけば、寒さに震えることも荷物を増やしすぎることもありませんよ。

◆記事のポイント

  • 12月の台湾の気温と雨の日数を都市別に把握できる
  • 台北と高雄の12月が日本の何月に近いか分かる
  • 寒気が来た日まで想定した女性・男性別の服装が分かる
  • 九份の日の入りや2026年12月の混む日と費用を確認できる

台湾の12月の気温と服装は北部と南部で違う

  • 12月の台湾の気温と雨の日数を都市別に見る
  • 12月の台湾の気候は日本の何月に近いか
  • 12月の台湾は寒い?寒気の日と下旬の冷え込み
  • 12月の台湾の天気は北部の小雨と南部の晴れ
  • 12月の台湾の服装を女性と男性別に紹介

12月の台湾の気温と雨の日数を都市別に見る

12月の台湾は、北部が「曇りがちで肌寒い初冬」、南部が「晴れて日中は暖かい乾季」と、島の北と南で季節の顔がはっきり分かれます。台北と高雄では平均最高気温が4℃ほど違い、雨の日数には4倍以上の差があるんです。

台湾の中央気象署(日本の気象庁にあたる機関)が公表している1991〜2020年の平年値から、主な都市の12月の数字を抜き出してみました。

都市 平均最高気温 平均最低気温 雨の日数 月の雨量 最低10℃以下の日
台北 21.0℃ 16.0℃ 12.6日 88.7mm 0.9日
基隆 20.1℃ 16.1℃ 19.5日 356.6mm 0.8日
宜蘭 20.9℃ 15.5℃ 18.5日 232.2mm 1.0日
花蓮 22.8℃ 17.2℃ 11.2日 83.6mm 0.1日
台中 23.9℃ 15.1℃ 5.3日 30.5mm 1.6日
嘉義 24.3℃ 14.2℃ 4.1日 25.8mm 3.6日
台南 24.4℃ 16.4℃ 3.0日 16.2mm 0.7日
高雄 25.3℃ 17.9℃ 2.8日 19.2mm 0.1日
台東 24.3℃ 18.3℃ 8.4日 45.8mm 0.0日
恆春(墾丁) 25.1℃ 20.0℃ 4.0日 29.0mm 0.0日

※中央気象署の1991〜2020年の平年値。雨の日数は降水のあった日、最低10℃以下の日は最低気温が10℃以下になった日の月平均です。

まず気温を見ると、台北の12月は平均最高21.0℃・平均最低16.0℃で、日中は長袖1枚、朝晩は薄手の上着があればちょうどいい気温です。高雄は平均最高25.3℃まで上がるので、晴れた日の昼間は半袖でも過ごせますよ。

雨の日数は、台北が月12.6日、九份に近い基隆が19.5日、東側の宜蘭が18.5日です。東海岸の花蓮(11.2日)や台東(8.4日)はその中間で、台中・台南・高雄になると月に3〜5日ほどしか雨が降りません。

もうひとつ注目したいのが、表のいちばん右の「最低10℃以下の日」です。台北でも平年0.9日、台中で1.6日、内陸の嘉義では3.6日あり、12月は「平地でも10℃を下回る朝がたまにある月」と言えます。11月までは台北で平年0日だったので、ここが11月との大きな違いですね。

反対に、最高気温が30℃以上になる日は、台北で平年0.2日、高雄で0.3日とほとんどありません。12月の台湾で暑さに困る場面は少なく、考えておくべきなのは「どれくらい寒くなるか」のほうかなと思います。

ちなみに、旅行サイトによって12月の気温が1〜3℃ずれていることがあります。使っている統計の期間(1981〜2010年か1991〜2020年か)や観測地点、気象モデルによる推計値かどうかが違うためで、この記事では台湾の公的機関の最新の平年値にそろえました。

まとめると、12月の台湾の服装は「北部は曇りと小雨で肌寒い」「南部は日差しのある昼と冷える朝晩」の2つを前提に組み立てるのが基本です。北と南の両方を回るなら、重ね着で調整できる服を選んでおきましょう。

【参照】
・中央気象署「氣候月平均」 https://www.cwa.gov.tw/V8/C/C/Statistics/monthlymean.html

12月の台湾の気候は日本の何月に近いか

「21℃と言われても、どんな服を着ればいいのかピンとこない」という方も多いですよね。結論から言うと、台北の12月は東京の10月中旬ごろ、高雄の12月は東京の9月下旬ごろの気温に近いです。

気象庁の1991〜2020年の平年値と中央気象署の平年値を照らし合わせて、平均・最高・最低の気温がいちばん近くなる時期を地域ごとに割り出してみました。

あなたの街 台北の12月に近い時期 高雄の12月に近い時期 地元の12月の平均最低気温
札幌 9月上旬〜中旬 7月中旬(真夏) -4.0℃
仙台 9月下旬〜10月上旬 9月中旬 0.9℃
東京 10月上旬〜中旬 9月下旬 3.8℃
名古屋 10月上旬〜中旬 9月下旬〜10月上旬 3.4℃
大阪 10月下旬 10月上旬 5.3℃
福岡 10月下旬 10月上旬 5.8℃
鹿児島 10月下旬〜11月上旬 10月中旬 6.9℃
那覇 12月下旬(ほぼ同じ) 11月下旬〜12月上旬 16.8℃

※各地の月別の平年値から、近い時期を割り出した目安です。

たとえば東京の10月の平年値は最高22.0℃・最低14.8℃で、台北の12月(最高21.0℃・最低16.0℃)とほぼ重なります。「東京で10月の半ばに着ていた服」をイメージすると、台北の12月の服装を選びやすくなりますよ。

北日本から行く方は、季節の感覚がさらに大きくずれます。台北の12月の平均気温18.2℃は札幌の9月(18.6℃)とほぼ同じで、高雄の12月の21.2℃は札幌の真夏の7月(21.1℃)並みなんです。真冬の札幌から高雄へ飛ぶと、季節が半年ほど戻ったように感じるかもしれません。

那覇にお住まいなら、台北の12月は地元の12月とほとんど変わらないはずです。那覇の12月は平均最高21.5℃・平均最低16.8℃なので、いつもの冬の服装で過ごせます。

ただし、数字が同じでも体感は日本の秋と少し違います。台北の12月は日照時間が月79.6時間と東京の12月(174.4時間)の半分もなく、湿度も平均75.6%と東京の12月(56%)より20ポイントほど高めです。

曇り空に湿った北東の風が加わると、同じ18℃でも東京の秋晴れの18℃より肌寒く感じるんですよね。高雄はその逆で、日照時間が月157.2時間と台北のおよそ2倍あるため、日なたでは数字以上に暖かく感じやすいでしょう。

迷ったら、台北はあなたの街の「10月中旬の服に羽織りを1枚足す」、高雄は「9月下旬の服に朝晩用の長袖を1枚」と考えると、12月の台湾の気候にほぼ合わせられます。表のいちばん右の列は地元の12月の朝の冷え込みの目安なので、台湾との差が大きい地域ほど、行きと帰りの服装に工夫が必要ですよ。

【参照】
・気象庁「過去の気象データ検索」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
・中央気象署「氣候月平均」 https://www.cwa.gov.tw/V8/C/C/Statistics/monthlymean.html

12月の台湾は寒い?寒気の日と下旬の冷え込み

「12月の台湾は寒いのか」と聞かれたら、平均すれば寒くはないものの、寒気が来た数日だけははっきり寒い、というのが正直な答えです。平年値だけを見て「21℃なら薄着で平気」と決めてしまうと、寒気が来た日に震えることになるかもしれません。

台湾の冬の冷え込みを運んでくるのは、大陸から張り出してくる冷たい高気圧です。中央気象署は、台北の最低気温がどこまで下がるかで、寒気の強さを次のように呼び分けています。

呼び方 台北の最低気温 体感と服装の目安
東北季風 15℃以上 長袖に薄手の上着で過ごせる
大陸冷気団(大陸冷氣團) 12℃より高く14℃以下 朝晩はニットや薄手のダウンが欲しい
強い大陸冷気団(強烈大陸冷氣團) 10℃より高く12℃以下 日中も上着が手放せない
寒流 10℃以下 日本の晩秋並みの寒さで、ダウンやコートが必要

※呼び方と気温の区分は中央気象署の基準。体感と服装はあくまで一般的な目安です。

実際の記録も見てみましょう。アメリカ海洋大気庁(NOAA)が公開している台北・松山空港の観測では、2023年12月は11日に最高29.5℃まで上がった一方、21日には最高12.4℃・最低9.8℃まで下がりました。わずか10日ほどで、最高気温が17℃も下がったことになります。

2024年12月も、2日に最高28.1℃を記録したあと、14日は最高14.6℃、19日は最高13.7℃と真冬のような日が続いています。どちらの年も、最高気温が17℃以下の「コートが欲しくなる日」が月に8日ずつありました。

上旬・中旬・下旬に分けて平均すると、傾向がもう少しはっきり見えてきます。

時期 2023年12月の台北 2024年12月の台北
上旬(1〜10日) 最高22.1℃・最低18.1℃ 最高22.1℃・最低18.4℃
中旬(11〜20日) 最高22.4℃・最低17.3℃ 最高17.1℃・最低14.8℃
下旬(21〜31日) 最高18.8℃・最低15.2℃ 最高18.4℃・最低15.0℃

※NOAAが公開している台北・松山空港の日別の観測記録から、最高気温と最低気温をそれぞれ平均したものです。

どちらの年も上旬は最高22℃前後と過ごしやすく、中旬から下旬にかけて寒気が来るたびに最高14〜17℃の日が混ざっていました。旅行が12月の後半なら、平年値より4〜5℃低い日がある前提で、薄手のダウンやニットを1枚足しておくと安心かなと思います。

2025年12月も、月全体では平年より暖かかったものの、3〜5日は東北季風が強まって各地で気温が下がり、14日と25〜26日には大陸冷気団が来て朝晩がはっきり冷え込みました。標高3,800mを超える玉山の観測所では雪も観測されていて、暖かい冬の年でも寒い日はやってくると考えておいたほうがよさそうです。

寒さを数字以上に感じやすいのは、湿度の高さと風、そして室内に暖房がないことが重なるからです。日本の家なら暖房のきいた部屋に戻れますが、台湾では暖房のない建物も多く、外が14℃前後まで下がると室内でもひんやりします。この点は、後半の「台湾のホテルは暖房なしも多い12月の夜の備え」で詳しく紹介しますね。

いちばん確実なのは、出発の5日前くらいから中央気象署の1週間予報を確認して、最後に服を入れ替えることです。予報に「大陸冷氣團」や「寒流」の文字が出てきたら、防寒着を1枚増やす合図と覚えておくと便利ですよ。

11月から12月にかけての気温の変わり方は台湾の11月の気温と服装、1年を通した月ごとの気温は台湾の年間の気温と月別の服装の目安で確認できます。

【参照】
・中央気象署 數位科普網「小石虎的寒流問題」 https://pweb.cwa.gov.tw/PopularScience/pr/pr_6.html
・NOAA「Global Surface Summary of the Day」 https://www.ncei.noaa.gov/access/metadata/landing-page/bin/iso?id=gov.noaa.ncdc:C00516
・中央気象署「氣候監測報告(2025年12月)」 https://www.cwa.gov.tw/Data/climate/Watch/twns/twns-monitor_202512.pdf

12月の台湾の天気は北部の小雨と南部の晴れ

12月の台湾の天気をひと言で表すと、北部と東部は「曇りと小雨」、中南部は「晴れて乾いた日」が中心になります。この差を生んでいるのが、冬のあいだ北東から吹きつける東北季風です。

海を渡ってきた湿った季節風が北部や東部の山にぶつかって雲をつくるため、基隆や宜蘭、陽明山の竹子湖では、12月の雨の日が月に19日前後もあります。反対に、中央山脈の風下になる台中から南は雨雲が届きにくく、1年でもっとも雨の少ない時期に入るんです。

ただ、台北の雨は量としては多くありません。月の雨量88.7mmを雨の日数12.6日で割ると、1日あたり7mmほどです。霧雨や小雨が降ったりやんだりする日が多いイメージですね。

2025年12月の実際の記録でも、台北の雨は11日で35.5mmと少なめだった一方、基隆は20日で349.0mm、宜蘭は23日で239.5mm、竹子湖は24日で296.0mmと、北東側では月の6〜8割の日に雨が降りました。同じ月の台中は3日、台南は1日しか雨が降っていません。

九份や基隆、宜蘭を回る日は、晴れ予報でも折りたたみ傘を持っていくのが基本です。山あいでは霧で景色が見えにくくなることもあるので、景色が目当ての日は天気の良さそうな日に入れ替えられるよう、日程に余裕を持たせておくといいでしょう。

台風の心配は、12月になるとほとんどなくなります。中央気象署の記録では、12月に台湾へ台風が上陸したのは2004年の台風27号(ナンマドル)の1回だけです。2025年12月は、北西太平洋で台風が1つも発生しませんでした。

2026年12月の見通しについて、中央気象署が9月30日に発表した3か月予報では、平均気温は平年並みの可能性がもっとも高く、雨量は平年並みか多めになる確率がそれぞれ40%とされています。エルニーニョ現象が発達しつつあるとされているので、10月31日に出る次の予報もチェックしておくと安心ですよ。

北部の雨がどうしても気になるなら、旅程の一部を南部に回すのもひとつの手です。台北から高雄の左営駅までは、台湾新幹線の速い列車なら1時間半ほどなので、雨の台北を抜けて晴れの高雄や台南で過ごす日をつくりやすいでしょう。台湾新幹線のお得な乗り方は台湾新幹線の外国人割引と買い方、南部の季節ごとの天気は高雄の天気と服装を1年分まとめたガイドで紹介しています。

【参照】
・中央気象署「氣候監測報告(2025年12月)」 https://www.cwa.gov.tw/Data/climate/Watch/twns/twns-monitor_202512.pdf
・中央気象署「颱風資料庫(南瑪都・2004年)」 https://rdc28.cwa.gov.tw/TDB/public/typhoon_detail?typhoon_id=200427
・中央気象署「季長期天氣展望」 https://www.cwa.gov.tw/Data/fcst_pdf/FW15.pdf

12月の台湾の服装を女性と男性別に紹介

12月の台湾の服装は、「長袖を軸に、その日の最高気温で羽織りを足し引きする」と考えると組み立てやすくなります。北部か南部か、晴れか雨か、寒気が来ているかで必要な服が変わるので、まずは目安を表にまとめました。

その日の最高気温 よくある場面 服装の目安
24℃以上 南部の晴れの日・上旬 半袖か薄手の長袖+朝晩用のカーディガン
19〜23℃ 台北のふつうの日 長袖シャツやカットソー+薄手のジャケット
18℃以下 寒気の日・雨の日・下旬 ニットや厚手の長袖+薄手のダウンや撥水コート
山の上 九份の夜・陽明山・阿里山 上の服装+ダウンやマフラー(阿里山は手袋も)

※服装はあくまで一般的な目安です。寒さの感じ方には個人差があります。

女性なら、長袖のカットソーやブラウスに、カーディガンかトレンチコートのような薄手のコートを合わせるのが使いやすい組み合わせです。寒気の日に備えて、コンパクトにたためるダウンベストかインナーダウンを1枚入れておくと、重ね着で一気に暖かくできますよ。

ボトムスは、雨と冷えの両方に強いロング丈のパンツが安心です。スカートで出かけるなら、厚手のタイツを合わせると朝晩の冷えが気になりにくいでしょう。足もとは歩きやすいスニーカーが基本で、九份の石段や雨で滑りやすい路面を考えると、靴底がしっかりした防水タイプが向いています。

男性なら、長袖のTシャツやシャツに、フリースや薄手のジャケットを重ねるスタイルが動きやすいはずです。寒気の日や夜の外出には、ライトダウンかマウンテンパーカーを1枚足せば十分なことがほとんどでしょう。

男女とも、日本の真冬のような厚手のコートは、台湾ではたいてい暑すぎて持て余してしまいます。厚い1枚よりも薄い服を3枚重ねて脱ぎ着するほうが、昼と夜の気温差や、人の多い室内と風の強い屋外の行き来に合わせやすいんですよね。

雨の多い北部では、傘だけでなく撥水加工の上着があると便利です。人の多い夜市や九份の細い路地では傘を差しにくいので、フード付きの撥水ジャケットかレインポンチョがあると両手が空いて歩きやすくなります。

見落としやすいのが、日本を出発する日の寒さです。東京の12月の平均最低気温は3.8℃と台北より12℃ほど低く、札幌なら20℃も差があります。行きは日本の冬服で家を出て、台湾に着いたらスーツケースにしまえる、たためるダウンが活躍しますよ。

かさばるコートを持ち歩きたくないなら、成田・羽田・関西・中部などの空港にある、旅行中のコートを預かってくれるサービスを使う方法もあります。たとえば成田空港では、4日以内なら1着1,200円で預けられます(2026年10月時点)。

年代に合ったきれいめな服の選び方は、50代向けの台湾旅行の服装ガイドもあわせて読んでみてください。

【参照】
・JALエービーシー「コート預かりサービス」 https://www.jalabc.com/airport_counter_service/coat_storage.html

台湾の12月の気温と服装を踏まえた観光と準備

  • 九份の12月は日没が17時ごろで夜は冷える
  • 台湾のホテルは暖房なしも多い12月の夜の備え
  • 12月の台湾観光で楽しめることとイベント
  • 12月に旬を迎える台湾のフルーツ
  • 12月の台湾旅行の費用と混む日を押さえる

九份の12月は日没が17時ごろで夜は冷える

12月に九份へ行くなら、いちばん大事なのは日の入りの時刻です。12月は1年でもっとも日が短い時期で、台北の日の入りは12月1日が17時03分、31日でも17時14分と、17時過ぎにはもう夕暮れになります。

日の入りから25分ほどで空は暗くなり、提灯の明かりがいちばん映える「夕暮れから夜へ切り替わる時間帯」は17時15分〜40分ごろです。提灯は日の入りの前後から順に明かりがともるので、明るいうちの景色と夜景の両方を見たいなら、15時半から16時ごろまでに着いておくと余裕を持って回れます。

もうひとつ覚えておきたいのが、夕方以降の冷え込みです。九份には中央気象署の観測所がないため、近くの基隆の平年値を目安にすると、12月は平均最高20.1℃・平均最低16.1℃で、雨の日が月に19.5日もあります。九份は山の斜面にあるぶん基隆より1〜2℃ほど低いと考えると、夜は14℃前後まで下がる日がありそうです。

雨と海からの風が重なると、体感温度はさらに下がります。九份の夜は、台北市内の服装に風を通しにくい上着を1枚足し、首もとを温めるストールやマフラーがあると快適に過ごせますよ。石段は雨で滑りやすく、細い路地では傘を差しにくいので、両手が空くレインポンチョも役に立ちます。

12月の九份は、台湾が3連休になる12月25日〜27日と、日本の年末休みが始まる26日以降がとくに混み合います。帰りのバスやタクシーを待つ列も長くなりやすいので、この時期に行くなら平日を選ぶか、早めの時間に帰り始めると安心です。

九份のほかにも、12月の台湾には平地とはまったく違う気温になる観光地があります。山へ行く日は、平地の服装にもう1枚、場所によっては真冬の装備を足しましょう。

場所 参考にした観測所 平均最高気温 平均最低気温 雨の日数 最低10℃以下の日
九份周辺 基隆(海沿い) 20.1℃ 16.1℃ 19.5日 0.8日
陽明山 竹子湖(標高約600m) 16.7℃ 11.4℃ 19.3日 9.2日
日月潭 日月潭(標高約1,000m) 20.5℃ 12.7℃ 6.4日 4.8日
阿里山 阿里山(標高約2,400m) 12.6℃ 4.6℃ 7.4日 30.5日

※中央気象署の1991〜2020年の平年値。九份には観測所がないため、近くの基隆の値を参考にしています。

とくに注意したいのが阿里山です。標高約2,400mの阿里山は12月の平均最低気温が4.6℃で、最低気温が10℃以下の日が平年30.5日、つまりほぼ毎日なんです。日の出を見に行く早朝は5℃を下回る日も多いので、ダウンジャケットに帽子と手袋まで用意しておくと安心かなと思います。

陽明山の竹子湖も平均最低11.4℃と台北市内より4〜5℃低く、最低10℃以下の日が月に9日ほどあります。九份の楽しみ方や行き方は九份を楽しむための旅ガイドにまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

【参照】
・timeanddate.com「Sunrise and sunset times in Taipei(2026年12月)」 https://www.timeanddate.com/sun/taiwan/taipei?month=12&year=2026
・中央気象署「氣候月平均」 https://www.cwa.gov.tw/V8/C/C/Statistics/monthlymean.html

台湾のホテルは暖房なしも多い12月の夜の備え

12月の台湾で意外と困るのが、夜のホテルの寒さです。台湾は1年の大半が暑いため、建物の多くは冷房が中心で、日本のように暖房を前提にしたつくりにはなっていないことが多いんですよ。

ふだんの12月の夜なら、エアコンを止めて窓を閉めておけば寒さに困ることはあまりありません。ただ、寒気が来て外が14℃前後まで下がる夜は、暖房のない部屋だと室内でもひんやりして、シャワーのあとに体が冷えやすくなります。

予約するときは、ホテルの設備欄に「暖房」や「冷暖房エアコン」があるかを確認しておきましょう。中国語の表記なら「暖氣」や「冷暖空調」が目印です。比較的新しいホテルでは冷暖房どちらにも使えるエアコンを備えた部屋が増えていますが、古いホテルやゲストハウスでは冷房だけということもあります。

泊まってから寒いと感じたら、フロントで電気ヒーター(電暖器)を借りられるか聞いてみるのもひとつの方法です。台数が限られていることもあるので、寒気の予報が出ている日は早めに頼んでおくと借りやすいですよ。

持ち物では、長袖のパジャマや厚手の靴下、部屋ばきのスリッパがあると夜を快適に過ごせます。台湾のホテルは床がタイルやフローリングの部屋が多く、足もとから冷えやすいんですよね。湯船につかって温まりたい方は、予約のときにバスタブ付きの部屋を選んでおくのがおすすめです。

夜市を歩く夜も、意外と体が冷えます。屋台の並ぶ通りは風が抜けやすく、立ち止まって食べている時間も長いので、昼の服装に羽織りを1枚足して出かけましょう。体が冷えたら、生姜とごま油で鴨肉を煮込んだ鍋「薑母鴨(ジャンムーヤー)」や、温かい仙草ゼリーの「燒仙草」など、台湾の冬の定番で温まるのも楽しいですね。

寒暖差で体調を崩したときに備えて、海外旅行保険の補償内容も出発前に見直しておくと安心です。台湾で病院にかかるときの備えは台湾旅行に保険は必要かを解説した記事、夜市の営業時間は台湾の夜市は何時まで開いているか、冬の持ち物の一覧は女子向けの台湾旅行の持ち物リストでチェックできます。

12月の台湾観光で楽しめることとイベント

12月の台湾は、クリスマスから年越しまでイベントが続く、にぎやかな季節です。まずは2026年12月の主な予定を、日本側の休みとあわせて一覧にしました。

日にち(2026年) 内容 場所
11月13日〜12月27日 新北歓楽耶誕城(クリスマスイベント) 新北市・板橋
12月ごろ〜 大湖のいちご狩りシーズン 苗栗・大湖
12月22日(火) 冬至(湯圓を食べる日) 台湾各地
12月24日〜28日 台湾高鉄の特別輸送期間(行憲紀念日) 台湾各地
12月25日(金)〜27日(日) 行憲紀念日の3連休 台湾各地
12月26日(土)〜 日本の年末休みが始まる 日本
12月31日(木) 台北101のカウントダウン花火(年明けの0時) 台北・信義エリア
12月31日〜1月4日 台湾高鉄の特別輸送期間(元日) 台湾各地

※2026年10月時点の公式発表と例年の傾向をもとに作成。日程は変わることがあるため、出発前に公式サイトで確認してください。

クリスマスシーズンの定番は、新北市の板橋駅前を中心に開かれる「新北歓楽耶誕城」です。2026年は11月13日から12月27日まで、新北市民広場や板橋駅前広場などが光の飾りで彩られます。2025年は17時30分から23時まで明かりがともっていたので、夕食の前後に立ち寄りやすいですよ。

大みそかの夜は、台北101のカウントダウン花火が1年でいちばんの見どころです。年が明ける0時ちょうどに打ち上がり、2025年の大みそかは雨の平日だったにもかかわらず、台北市の年越しイベントに約20万人が集まりました。周辺は早い時間から道路が規制されて大混雑するので、夕方には見る場所を決めておくのが無難です。

当日の台北MRTは、2025年の大みそかには12月31日の朝6時から1月1日の深夜24時まで、42時間連続で運行しました。花火のあとは市政府駅に人が集中してエスカレーターを止めて入場を制限する場面もあり、混雑がおさまったのは午前2時ごろだったので、少し歩いてひとつ先の駅から乗るか、時間をずらして帰ると楽になります。

12月22日は冬至で、台湾では「湯圓(タンユェン)」という白玉団子の入った温かいスープを食べる習慣があります。この日はデザート店や食堂でも湯圓のメニューが増えるので、旅行中に当たったら味わってみてください。

冷えた体を温めるなら温泉もおすすめです。台北市内からMRTで行ける北投温泉や、新北市の烏来、宜蘭の礁渓など、日帰りで行ける温泉地がそろっています。宜蘭方面は12月の雨が多いので、雨の日の過ごし方として温泉を予定に組み込んでおくのもいいでしょう。

十分のランタン飛ばしは12月も楽しめます。雨の日が多い時期なので、天気の良さそうな日を選んで出かけてみてください。体験の流れや参加の方法は台湾のランタン飛ばしの時期と参加方法で紹介しています。

年末の台湾は、日本と違って12月31日や1月1日も多くのお店や観光地が開いています。台湾でいちばん大きな休みは旧暦の春節(旧正月)なので、年末年始の旅行でも「お店が閉まっていて困る」ということは少ないんですよ。

【参照】
・交通部観光署「2026新北歡樂耶誕城」 https://www.taiwan.net.tw/m1.aspx?lid=081713&sNo=0001019
・台北市政府「臺北捷運跨年42小時不收班」 https://www.gov.taipei/News_Content.aspx?n=F0DDAF49B89E9413&s=E6D5A22BFF4E64B6
・公視新聞網「北市跨年活動吸引20萬人 捷運清晨2時完成疏運」 https://news.pts.org.tw/article/788530

12月に旬を迎える台湾のフルーツ

12月の台湾は、マンゴーの季節こそ終わっていますが、冬ならではのフルーツがおいしくなる時期です。台湾の農業部(日本の農林水産省にあたる機関)の農糧署がまとめた資料をもとに、12月に楽しめる主なフルーツをまとめました。マンゴーの旬や値段の相場が気になる方は、台湾マンゴーの値段と旬の時期をご覧ください。

フルーツ 旬の目安 特徴
いちご(草莓) 12月〜翌4月 大湖のいちご狩りが冬の定番
釈迦頭(大目釋迦) 冬は10月〜翌4月 やわらかくなったら食べごろの濃い甘さ
パイナップル釈迦(アテモヤ) 12月〜翌4月 甘さの中にほどよい酸味がある
なつめ(棗) 12月〜翌3月 青りんごのようなシャキシャキ食感
ポンカン(椪柑) 10月〜翌1月 手でむける甘いみかん
グアバ(芭樂) 1年中 梅の粉をかけて食べるのが台湾流
レンブ(蓮霧) 1年中 みずみずしくてあっさりした味

※農業部農糧署の資料をもとに作成。収穫の時期は産地やその年の天候によって前後します。

なかでも12月らしいのが、苗栗県の大湖を中心としたいちご狩りです。大湖は台湾のいちごの栽培面積の半分以上を占める産地で、例年12月ごろから実が色づき、翌年4月ごろまで農園で摘みたてを味わえます。

ただ、2025年は秋の暑さの影響で、シーズンの始まりがいつもより半月ほど遅れました。12月の早い時期は実の数が少なく値段も高めになりやすいので、12月前半に行くなら農園の情報を確かめてから出かけると確実です。

大湖は台北から車で2時間ほどかかりますが、近くには泰安温泉もあるので、いちご狩りと温泉を組み合わせた日帰りや1泊の旅も楽しめます。週末や連休は農園が混みやすく、午後には摘める実が少なくなることもあるため、午前中に着くように出かけましょう。

台東が主な産地の釈迦頭やパイナップル釈迦は、皮がやわらかくなってからが食べごろです。買ったその日は硬いことも多いので、市場で「今日食べたい」と伝えて熟したものを選んでもらうといいですよ。高雄や屏東などで育つなつめは、青りんごのようなシャキシャキした食感で、冬の台湾でぜひ試してほしいフルーツのひとつです。

ここでひとつ注意があります。なつめや釈迦頭、グアバ、レンブ、ポンカンなどのかんきつ類は、日本への持ち込みが禁止されています。パイナップルも、台湾の植物検疫証明書がなければ持ち帰れません。

禁止の一覧に入っていない果物でも、日本に持ち込むときは到着した空港の植物検疫カウンターで検査を受ける必要があります。生のフルーツは現地で食べきるのがいちばん安全なので、おみやげは台湾パイナップルケーキのおすすめ店を参考に日持ちするお菓子を選ぶか、植物検査を受けずに持ち帰れる茶葉にすると安心でしょう。

【参照】
・農業部農糧署「臺灣主要水果產期分布及主產地」 https://www.afa.gov.tw/cht/index.php?act=download&ids=44428
・中央社「苗栗大湖草莓季登場」(2025年12月11日) https://www.cna.com.tw/news/aloc/202512110278.aspx
・農林水産省 植物防疫所「台湾」 https://www.maff.go.jp/pps/j/search/ikuni/tw.html

12月の台湾旅行の費用と混む日を押さえる

12月の台湾旅行の費用は、いつ行くかで大きく変わります。航空券もホテルも12月上旬から中旬の平日が比較的安く、日本の年末休みが始まる下旬に向けて一気に高くなるのが一般的な傾向です。

2026年の12月は、台湾側と日本側の休みが続けてやってくる点に注意が必要です。台湾では2025年から12月25日の行憲紀念日が祝日に戻り、2026年は25日(金)〜27日(日)が3連休になります。そのすぐあとに日本の年末休みが続くため、12月下旬は両方の旅行者で混み合いやすいんです。

時期(2026年) 航空券・ホテルの傾向 混み具合の目安
12月1日〜18日の平日 1年の中でも比較的安い 観光地も比較的空いている
12月19日〜24日 クリスマスに向けて上がり始める 週末は混みやすい
12月25日〜27日 台湾の3連休で現地の宿が上がる 九份や温泉地、高鉄が混む
12月26日〜31日 日本の年末休みで1年でも高い時期 日本発の便と大みそかの台北が混む

※料金の傾向はあくまで一般的な目安です。実際の料金は航空会社やホテル、予約のタイミングによって変わります。

日本の官公庁は12月29日から1月3日までが年末年始の休みで、2026年は29日が火曜日、3日が日曜日にあたります。26日(土)から休みを取れば最大9連休になるため、26日前後の出発便と、1月2日・3日の帰国便は早めに埋まりやすいでしょう。

費用を抑えたいなら、狙い目は12月上旬から中旬の平日です。気温の面でも、上旬は最高22℃前後の日が多く、寒気が来る前の過ごしやすい時期に当たりやすいんですよ。航空券を安く取るコツは台湾往復の航空券を安く取るコツ、滞在中にかかるお金の内訳は台湾1泊2日の予算と費用の内訳で詳しく紹介しています。

年末に行く場合は、ホテルの予約をできるだけ早く済ませておくのが基本です。とくに大みそかは台北101の周辺から宿が埋まっていくので、信義エリアにこだわらず、MRTで数駅離れたエリアで探すと見つけやすくなります。

台湾の中を移動するなら、列車の予約開始日も押さえておきましょう。台湾高鉄(新幹線)は12月24日〜28日と12月31日〜1月4日が特別輸送期間で、座席の予約は11月26日と12月3日から始まります。

九份の最寄りの瑞芳駅や宜蘭へ向かう台鉄(在来線)も、行憲紀念日の連休分は11月24日、元日の分は12月1日の0時から予約が始まる予定です。台鉄の切符の買い方や乗り方は、台湾での電車の乗り方ガイドで確認できます。

連休や大型休みの日付を1年分まとめて確かめたい方は、台湾旅行で避けるべき日と祝日カレンダーもあわせてチェックしてみてください。

【参照】
・行政院人事行政總處「115年政府行政機關辦公日曆表」 https://www.dgpa.gov.tw/information?pid=12574&uid=83
・台湾高速鉄道「疏運期間及開放預售日期一覽表」 https://www.thsrc.com.tw/ArticleContent/60dbfb79-ac20-4280-8ffb-b09e7c94f043
・台湾鉄路「115年各假期開放訂票期程一覽表」 https://tip.railway.gov.tw/tra-tip-web/tip/tip00C/tipC21/view?subCode=8ae4cac28d0e8e3d018d131085d908fe

台湾の12月の気温と服装の総まとめ

  • 12月の台湾は、台北が平均最高21.0℃・平均最低16.0℃、高雄が平均最高25.3℃・平均最低17.9℃で、雨の日数も台北の月12.6日に対して高雄は2.8日と、北部と南部の差が大きい
  • 台北の12月は東京の10月中旬ごろ、高雄の12月は東京の9月下旬ごろの気温に近い
  • 台北の12月は日照時間が東京の12月の半分もなく湿度も高いため、数字より肌寒く感じやすい
  • 平年値は穏やかでも、寒気が来ると台北で最高12〜14℃、最低10℃前後まで下がる日がある
  • 2023年と2024年の12月は、台北で最高17℃以下の日がどちらも月に8日あった
  • 上旬は最高22℃前後の日が多く、中旬から下旬は寒気のたびに冷え込む日が混ざる
  • 北部と東部は東北季風の影響で曇りと小雨が多く、基隆や宜蘭では月の6割前後の日に雨が降る
  • 台中から南は1年でもっとも雨の少ない時期で、晴れて日中は暖かい日が続く
  • 12月に台風が台湾へ上陸した例は2004年の1回だけで、台風の心配はほとんどない
  • 服装は長袖を軸に、薄手のジャケットとたためるダウンを重ね着で足し引きするのが正解だ
  • 日本との最低気温の差は東京で約12℃、札幌で約20℃あるため、行き帰りはたためるダウンか空港のコート預かりで乗り切るのが賢い
  • 九份は12月の日の入りが17時過ぎと早く、夕方に行くなら15時半〜16時ごろに着き、風を通しにくい上着を持つべきだ
  • 阿里山は最低10℃以下の日がほぼ毎日あり、ダウン・帽子・手袋が欠かせない
  • 台湾のホテルは暖房のない部屋もあるため、予約時に暖房の有無を確かめ、暖かい寝間着を持っていきたい
  • なつめや釈迦頭、グアバ、かんきつ類などは日本へ持ち込めないため、旬のフルーツは現地で味わうのが基本だ
  • 台湾高鉄の特別輸送期間の座席は11月26日と12月3日から予約でき、日程が決まっているなら発売日に押さえておきたい
  • 2026年は12月25日〜27日が台湾の3連休で、26日以降は日本の年末休みと重なるため、費用を抑えるなら12月上旬〜中旬の平日が狙い目だ