台湾の11月の気温・天気と服装|日本の何月並みか都市別に解説

台湾11月の気温と旅行時の服装イメージ

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台湾の11月の気温と服装を調べていて、「半袖で行けるのか、上着はいるのか」で手が止まっていませんか。サイトによって気温の数字がばらばらで、どれを信じればいいのか迷いますよね。

先に答えを言うと、11月の台湾は台北なら東京の9月下旬ごろ、高雄なら9月上旬から中旬ごろの気候です。ただし北部は雨の日が多く、山へ行く日や月末の冷え込みには羽織りが欠かせません。

この記事では、台湾の中央気象署が公表している1991〜2020年の平年値をもとに、11月の台湾の気温・天気・気候を都市別に整理しました。女性・男性別の服装から九份や阿里山へ行く日の備え、2026年11月の混む日まで、旅行前に知っておきたいことをまとめています。

11月の台湾旅行は、気温の傾向さえつかめば荷物をぐっと減らせます。読み終わるころには、スーツケースに入れる服がはっきり決まっているはずですよ。

◆記事のポイント

  • 11月の台湾の気温と雨の日数を都市別に把握できる
  • 台北と高雄の11月が日本の何月に近いか分かる
  • 女性・男性別の服装と山や雨の日に足す1枚が分かる
  • 2026年11月の台風の傾向や混みやすい日を確認できる

台湾の11月の気温と服装は北部と南部で考える

  • 11月の台湾の気温と雨の日数を都市別に見る
  • 11月の台湾の気候は日本の何月に近いか
  • 高雄など南部の11月はまだ夏の名残がある
  • 11月上旬と下旬で気温はどう変わるか
  • 11月の台湾の天気は東北季風の雨に注意
  • 台湾の11月に合う服装を女性と男性で紹介

11月の台湾の気温と雨の日数を都市別に見る

11月の台湾は、ひとつの島の中で「北は秋の雨、南は夏の名残」と季節が分かれる月です。同じ11月でも、台北と高雄では平均最高気温が3℃ほど違い、雨の日数には4倍以上の差があります。

台湾の中央気象署(日本の気象庁にあたる機関)が公表している1991〜2020年の平年値を、主な都市ごとに並べてみました。

都市 平均最高気温 平均最低気温 雨の日数 月の雨量
台北 24.8℃ 19.7℃ 12.3日 83.2mm
基隆 23.6℃ 19.6℃ 18.6日 396.9mm
宜蘭 24.2℃ 18.7℃ 19.5日 335.8mm
花蓮 25.8℃ 19.9℃ 12.4日 175.1mm
台中 27.6℃ 19.0℃ 4.1日 23.8mm
台南 28.1℃ 20.2℃ 2.4日 23.8mm
高雄 28.1℃ 21.6℃ 2.8日 25.6mm
台東 27.1℃ 21.1℃ 8.6日 99.3mm

※中央気象署の1991〜2020年の平年値。雨の日数は、降水のあった日の月平均です。

表を見ると、台北は月の4割ほどの日に雨が降り、九份に近い基隆や東側の宜蘭では6割以上の日が雨になっています。いっぽう台中・台南・高雄の雨は月に2〜4日ほどで、すっかり乾いた季節に入っているのが分かりますね。

東側の花蓮や台東は北部ほどではないものの、雨の日が月に9〜12日ほどあります。太魯閣渓谷など山沿いへ足をのばす日は、晴れていても折りたたみ傘を持っておくと安心ですよ。

気温を見ると、台北の11月は平均最高24.8℃・平均最低19.7℃で、朝晩も20℃前後とそれほど冷え込みません。台北で最低気温が10℃以下になる日は平年0日なので、平地を回るだけなら冬のコートが必要になることはまずないかなと思います。

逆に油断しやすいのが暑さのほうです。最高気温が30℃以上になる日は、11月でも台北で平年2.9日、高雄で4.3日、台中と台南では6.1日もあります。「11月だから長袖で大丈夫」と決めつけてしまうと、南部では汗だくになるかもしれません。

ちなみに、旅行サイトによって11月の気温が1〜3℃ずれているのは、使っている期間(1981〜2010年か1991〜2020年か)や観測地点、気象モデルによる推計値かどうかが違うためです。この記事では、台湾の公的機関が観測地点ごとに出している最新の平年値にそろえています。

つまり11月の台湾の服装は、「北部は雨とやや涼しい朝晩」「南部は日差しと日中の暑さ」の2つを前提に組み立てるのが正解です。旅程に北と南の両方が入っているなら、どちらにも対応できる重ね着を考えておきましょう。

【参照】
・中央気象署「氣候月平均」 https://www.cwa.gov.tw/V8/C/C/Statistics/monthlymean.html

11月の台湾の気候は日本の何月に近いか

「24℃と言われてもピンとこない」という方も多いですよね。結論から言うと、台北の11月は東京の9月下旬ごろ、高雄の11月は東京の9月上旬から中旬ごろの気温に近いです。

気象庁の1991〜2020年の平年値と台湾の中央気象署の平年値を照らし合わせて、平均・最高・最低の気温がいちばん近くなる時期を、地域ごとに割り出してみました。

あなたの街 台北の11月に近い時期 高雄の11月に近い時期 地元の11月の平均最低気温
札幌 8月前後(真夏) 真夏の8月より暑い 1.6℃
仙台 9月上旬〜中旬 8月(真夏)並み 5.6℃
東京 9月下旬 9月上旬〜中旬 8.8℃
名古屋 9月下旬〜10月上旬 9月中旬 8.6℃
大阪 9月下旬〜10月上旬 9月中旬〜下旬 10.2℃
福岡 9月下旬〜10月上旬 9月中旬 10.6℃
鹿児島 10月上旬〜中旬 9月下旬 12.2℃
那覇 11月(ほぼ同じ) 10月中旬〜下旬 20.4℃

※各地の月別の平年値から、近い時期を割り出した目安です。

たとえば東京の平年値は、9月が最高27.5℃・最低20.3℃、10月が最高22.0℃・最低14.8℃です。台北の11月(最高24.8℃・最低19.7℃)はちょうどその間に入るので、「9月の終わりごろの服」と考えると選びやすくなります。

面白いのは、仙台から見た高雄の11月です。平均最高28.1℃・平均最低21.6℃という数字は、仙台の8月(最高28.2℃・最低21.6℃)とほぼ同じなんですよ。北日本にお住まいなら、南部の11月は「真夏の服で行く場所」と考えたほうが実感に近いかもしれません。反対に那覇にお住まいなら、台北の11月は地元の11月とほぼ同じ感覚で過ごせますよ。

ただし、数字が同じでも体感は少し変わります。湿度は台北も高雄も平均73〜75%ほどで大きな差はなく、体感の違いを生んでいるのは主に日差しと雨の量です。

台北の11月は日照時間が月96時間ほどと短く、曇りや雨に東北季風の風が加わると、数字より肌寒く感じる日があります。反対に高雄は日照時間が月166時間を超えるため、日なたでは表の数字以上に暑く感じやすいでしょう。

迷ったら、あなたの街の「9月下旬に着ていた服」を思い出してみてください。台北ならそこに薄い羽織りを1枚、高雄なら日差し対策をひとつ足すだけで、11月の台湾の気候にほぼ合わせられるはずです。

表のいちばん右の列は、あなたの街の11月の朝の冷え込みの目安です。台北との差が大きい地域ほど行きと帰りの服装に工夫がいるので、後半の「日本出発時の寒さと台湾の暖かさの差に備える」もあわせて読んでみてください。

【参照】
・気象庁「過去の気象データ検索」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php

高雄など南部の11月はまだ夏の名残がある

台中から南の11月は、雨が少なく日差しの強い「乾いた夏」と考えておくと失敗しません。日中は半袖が主役で、上着は冷房と夜のための1枚で足りることが多いです。

理由は、台湾の真ん中を南北に走る中央山脈が、北東から吹きつける季節風を壁のようにさえぎってくれるからです。中央気象署も、この時期の中南部は雨の少ない「枯水期」に入ると説明しています。

実際、高雄の11月は平均最高28.1℃で、雨の日は月に3日ほどしかありません。日照時間は月166.5時間と、台北(95.8時間)の約1.7倍もあります。台中や台南も170時間前後あり、晴れて日差しの強い日が続きやすいんですよね。

見落としやすいのが、中部や南部は昼と夜の気温差が大きいことです。台北は最高と最低の差が5℃ほどですが、台中は8.6℃、嘉義では9.6℃も開きます。昼は27〜28℃まで上がるのに、台中や嘉義の朝は18〜19℃まで下がるので、早朝に動く日や夜市を歩く夜は長袖が1枚あると安心です。

服装は、半袖Tシャツやブラウスを中心に、薄手のシャツかカーディガンを羽織りとして持つ組み合わせが使いやすいでしょう。日差しが強いので、日焼け止め・帽子・サングラスもそろえておくと楽になります。11月だからと日焼け対策を省くと、帰国後に腕だけ真っ黒、ということになりがちです。

もうひとつ気をつけたいのが冷房の強さです。台湾の新幹線やMRT、デパート、レストランは11月でも冷房がしっかり効いていることが多く、外との温度差で体が冷えやすくなります。薄手のカーディガンを1枚バッグに入れておくと、移動中も快適に過ごせますよ。

台湾最南端の墾丁がある恒春は、11月でも平均気温が24.7℃あります。ビーチ沿いを歩くなら、ほぼ夏の服装で問題ないかなと思います。

南部へ行く日は「夏服+冷房と夜用の1枚+日焼け対策」が基本です。高雄の季節ごとの天気は、高雄の天気と服装を1年分まとめたガイドで詳しく紹介しています。

11月上旬と下旬で気温はどう変わるか

11月は、月の初めと終わりで気候がはっきり変わります。台北の場合、上旬は最高26℃・最低21℃前後なのに、下旬になると最高23℃・最低18℃前後まで下がるのが目安です。

これは10月・11月・12月の平年値をつなげてみると分かります。台北の平均最高気温は10月27.6℃、11月24.8℃、12月21.0℃と、ひと月で3〜4℃ずつ下がっていくんです。高雄も10月30.1℃、11月28.1℃、12月25.3℃と下がりますが、下旬でも日中は27℃前後あり、半袖で過ごせる日が続きます。

時期 台北の目安 高雄の目安
11月上旬 最高26℃・最低21℃前後 最高29℃・最低23℃前後
11月中旬 最高25℃・最低20℃前後 最高28℃・最低22℃前後
11月下旬 最高23℃・最低18℃前後 最高27℃・最低20℃前後

※中央気象署の月別の平年値から推計した目安です。

ただ、平年値はあくまで平均の話です。アメリカ海洋大気庁(NOAA)が公開している台北・松山空港の観測記録を見ると、2024年11月は15日に最高30.2℃まで上がった一方、28日には最低13.8℃まで下がっていました。わずか2週間のうちに、真夏日と肌寒い朝の両方があったことになります。

こうした急な冷え込みを運んでくるのが、大陸から張り出す冷たい高気圧と、それに伴って強まる東北季風です。2025年11月も18〜20日に台湾各地で気温がはっきり下がり、20日には標高3,800mを超える玉山の観測所でこの秋初めての雪が観測されました。

だからこそ、11月の旅行は出発の5日前くらいから現地の予報をチェックして、最後に服を入れ替えるのが確実です。下旬に行くなら、平年値より4〜5℃寒い日もあると考えて、長袖と軽い防寒着を1枚ずつ足しておくと安心かなと思います。

11月の中で日程を選べるなら、暖かさを重視する人は上旬、涼しく歩きたい人は中旬以降がおすすめです。上旬は南部で真夏日になる日もあり、下旬になると北部では長袖が欲しくなる日が増えてきます。どちらの時期でも、朝晩用の羽織りが1枚あれば困ることはほとんどありません。

10月や12月と比べたい場合は、台湾の年間の気温と月別の服装の目安もあわせてチェックしてみてください。

旅行の日程が11月末から12月にかかるなら、台湾の12月の気温と服装を読んでおくと、寒気が来た日の服装まで準備できますよ。

【参照】
・中央気象署「氣候監測報告(2025年11月)」 https://www.cwa.gov.tw/Data/climate/Watch/twns/twns-monitor_202511.pdf
・NOAA「Global Surface Summary of the Day」 https://www.ncei.noaa.gov/access/metadata/landing-page/bin/iso?id=gov.noaa.ncdc:C00516

11月の台湾の天気は東北季風の雨に注意

11月の台湾の天気でいちばん気をつけたいのは、北部と北東部に降る「東北季風の雨」です。大雨というより、しとしと降ったりやんだりする雨が何日も続くイメージで、台北・九份・宜蘭を回る旅ほど影響を受けます。

東北季風(北東からの季節風)は、海を渡るあいだに湿気をたっぷり含み、台湾の北と北東の山にぶつかって雨を降らせます。風上にあたる基隆・宜蘭・陽明山は雨が多く、山の陰になる西側と南部はほとんど降らない、という仕組みなんですね。

2025年11月の実際の雨量を見ると、その差ははっきり数字に出ています。中央気象署の気候監測報告では、台北の月間雨量が72.5mmで雨の日は9日だったのに対し、基隆は735.5mm、陽明山の竹子湖は767.5mmに達しました。いっぽう台中はわずか2.0mmで、同じ月とは思えないほどの違いです。

そしてもうひとつ、11月でも台風が来る年があることも覚えておいてください。中央気象署の統計では、1950〜2024年の75年間で11月に台風警報が出たのは19個で、平均すると4年に1回ほどにとどまります。ところが2024年は10月末から11月にかけて康芮(コンレイ)、11月中旬に天兔(ウサギ)が近づき、2025年にも鳳凰(フォンウォン)が接近しているんです。

鳳凰は2025年11月12日の夜に屏東県の恒春に上陸し、11月に台風が上陸したのは1967年以来58年ぶりのことでした。このときは東北季風と台風の雨雲が重なり、宜蘭県では3日間の雨量が1,000mmを超えた地点もありました。台風が直撃しなくても、季節風と重なると北部や北東部で大雨になりやすいので、この点は頭に入れておきたいですね。

2026年については、中央気象署が9月30日に出した季節予報で、11月は東北季風型の天気が中心になり、平均気温が平年より低くなる可能性はいちばん小さいとされています。雨量は平年より少ない・平年並み・多いがそれぞれ30%・50%・20%の見込みです。エルニーニョ現象が続いていて、台湾に近づく台風は平年並みか少なめと予想されていますが、出発前には最新の予報を必ず確認しましょう。

雨の予報が続いたときのおすすめは、台湾新幹線(高鉄)で南へ逃げる作戦です。台北から台中までは最速47分、高雄の左營までは最速1時間34分なので、北部が雨でも晴れた南部を日帰りで楽しめます。外国人向けの割引を使えば交通費も抑えられるので、台湾新幹線の外国人割引と買い方も見ておくと動きやすいですよ。

【参照】
・中央気象署「季長期天氣展望」 https://www.cwa.gov.tw/Data/fcst_pdf/FW15.pdf
・中央気象署 颱風資料庫「鳳凰(2025年)」 https://rdc28.cwa.gov.tw/TDB/public/typhoon_detail?typhoon_id=202526

台湾の11月に合う服装を女性と男性で紹介

11月の台湾の服装は、「半袖か薄手の長袖+脱ぎ着しやすい羽織り1枚」が基本です。そこに、北部へ行くなら雨に強い素材を、南部へ行くなら日差し対策を足していきます。

その日の最高気温ごとに、合わせやすい服装を整理しておきますね。

その日の最高気温 よくある場面 服装の目安
27℃以上 南部の晴れの日・上旬 半袖+冷房よけの薄手カーディガン
23〜26℃ 台北のふつうの日 半袖か薄手の長袖+薄手のシャツやジャケット
22℃以下 下旬・雨の日・寒気の日 長袖+撥水ジャケットや薄手のニット
山の上 九份の夕方・陽明山・阿里山 上の服装+ウインドブレーカーや薄手のダウン

女性なら、半袖のブラウスやカットソーに、とろみ素材のロングシャツやカーディガンを羽織るスタイルが使いやすいです。ワンピースも快適ですが、雨の日に裾が濡れにくい丈を選ぶと歩きやすくなります。九份の階段や夜市を歩く日は、スカートよりアンクル丈のパンツのほうが動きやすいかもしれません。

首元を温められる薄手のストールが1枚あると、冷房の効いたMRTやデパートでも、急に風が冷たくなった夕方でも重宝しますよ。

男性は、半袖Tシャツに長袖シャツを羽織る組み合わせがいちばん万能です。シャツは前を開ければ羽織りに、閉めれば長袖として使えるので、気温が読みにくい11月にぴったりなんですよね。ボトムスはチノパンや薄手のデニムが合わせやすく、南部の日中ならハーフパンツでも問題ありません。雨の多い北部では、ナイロン素材の撥水ジャケットを1枚持っておくと、小雨なら傘なしで動けます。

足元は、男女とも歩き慣れたスニーカーがおすすめです。台湾の歩道や騎楼(アーケードのような軒下の歩道)はタイル張りが多く、雨に濡れると滑りやすくなります。サンダルは南部の晴れた日なら快適ですが、北部の雨の日は避けたほうが無難でしょう。サンダルで出歩いてもいいのか気になる方は、台湾でサンダルは禁止なのかをまとめた記事も参考になりますよ。

よく聞かれる「ダウンやコートは必要?」という疑問については、台北や高雄などの平地だけを回るなら不要です。阿里山など標高の高い場所へ行く日だけ、薄手のダウンを足せば十分かなと思います。50代の方向けの服選びのコツは、50代向けの台湾旅行の服装ガイドで女性・男性別に詳しく紹介しています。

台湾の11月の気温と服装で失敗しない旅行準備

  • 九份や陽明山・阿里山へ行く日の服装
  • 日本出発時の寒さと台湾の暖かさの差に備える
  • 11月の台湾旅行で持っていくと助かる物
  • 11月の台湾観光で楽しめることと混む日

九份や陽明山・阿里山へ行く日の服装

山へ行く日は、平地の服装に「雨と風の対策」と「標高のぶんの寒さ」を足すのが鉄則です。11月は、台北で快適だった服のまま山に上がると、思った以上に寒く感じるはずですよ。

中央気象署の平年値から、11月に人気の山エリアの目安をまとめました。九份には観測所がないため、いちばん近い基隆の値を載せています。

場所 参考にした観測所 平均最高気温 平均最低気温 雨の日数
九份周辺 基隆(海沿い) 23.6℃ 19.6℃ 18.6日
陽明山 竹子湖(標高約600m) 20.3℃ 15.1℃ 19.6日
日月潭 日月潭(標高約1,000m) 23.6℃ 15.7℃ 5.3日
阿里山 阿里山(標高約2,400m) 15.6℃ 7.4℃ 6.6日

九份は山の斜面に張り付くような街なので、基隆より1〜2℃低いと考えておくのが目安です。雨の日数も月の6割を超えるため、晴れたらラッキーくらいの気持ちで、撥水のフード付きジャケットを着ていくと安心できます。狭い路地は人が多くて傘を差すと歩きにくいので、両手が空く雨具のほうが向いていますね。

もうひとつの注意点は日の入りの早さです。台北の日の入りは11月1日で17時13分、30日には17時03分なので、赤い提灯が映える夕景は17時を過ぎたころから楽しめます。暗くなると一気に冷えるので、夕方の九份を狙うなら15〜16時ごろに着くようにして、羽織りを1枚多めに持っていきましょう。九份の回り方は九份を楽しむための旅ガイドにまとめています。

陽明山は、11月が芒(ススキの仲間)の見ごろです。擎天崗では10月ごろ紫がかっていた穂が、11月に入ると銀白色に変わって山肌を覆います。ただ竹子湖の平年値は最低15.1℃と台北より4〜5℃低く、風も強いので、ウインドブレーカーと薄手のフリースがあると快適に歩けるでしょう。週末は駐車場や道路が混みやすいため、行くなら平日がおすすめです。

阿里山はさらに別世界で、11月の平均最低気温は7.4℃、最低気温が10℃以下になる日が月に25日ほどあります。日の出を見に早朝から動くなら、薄手のダウン、ニット帽、手袋まで用意しておくと安心です。日月潭は日中こそ23℃台と過ごしやすいものの、朝晩は15℃台まで下がるので、湖畔の朝の散歩や遊覧船には長袖の羽織りが欠かせません。

山の日の服装は「平地の服+撥水の羽織り+標高に合わせた防寒着1枚」で考えると、荷物を増やしすぎずに済みますよ。

日本出発時の寒さと台湾の暖かさの差に備える

11月の台湾旅行で意外と困るのが、台湾ではなく「日本を出る朝」の寒さです。台湾向けの軽い服装で家を出ると空港までが寒く、冬のコートを着ていくと台湾で荷物になる、というジレンマが起こります。

先ほどの表のとおり、11月の平均最低気温は東京で8.8℃、大阪で10.2℃、札幌では1.6℃です。台北の19.7℃と比べると、東京からでも朝の気温差はおよそ11℃、札幌なら18℃にもなります。下旬の早朝便ならさらに冷え込むので、出発と到着でまったく違う季節の服が必要になるんですよね。

いちばん手軽な解決策は、薄手のダウンジャケットやダウンベストを「脱いで小さくたためる防寒着」として着ていく方法です。台湾の空港に着いたら、入国審査を待つあいだに脱いでたたんでおくと、市内へ向かう電車やバスで汗をかかずに済みますよ。たたんだダウンはバッグに入れておけば、阿里山へ行く日や寒気の日、帰国日にもう一度活躍してくれます。

厚手のコートを着ていきたい場合は、空港のコート預かりサービスを使う手もあります。JALエービーシーなら、成田・羽田(第3ターミナル)・関西・中部の4空港でコートを預かってもらえますよ。料金は預けるときの先払いです。

空港 料金の目安(1着)
成田空港 4日以内1,200円、7日以内1,600円、10日以内1,750円
羽田空港(第3ターミナル) 1日ごとに800円
関西空港 4日以内1,200円、5日目以降は1日ごとに250円追加
中部空港 4日以内1,160円、7日以内1,510円、10日以内1,740円

※2026年10月時点の公式サイトの料金です。羽田は2026年9月1日から改定されています。成田・関西・中部では2着以上で10%引きになります。料金はあくまで一般的な目安なので、利用前に公式サイトで確認してください。

たとえば成田から4泊5日なら1,600円ほどで、重いコートを抱えて移動せずに済むと考えると、悪くない選択かなと思います。車で空港へ行くなら、コートを車内に置いていくのがいちばん安上がりですね。

機内は空調で肌寒く感じることがあるので、羽織りは預け荷物ではなく手荷物に入れておきましょう。帰国日の服は、台湾の気温ではなく「日本に着く時間の気温」で決めるのがコツです。夜に日本へ戻る便なら、空港を出た瞬間に冬の寒さが待っていますよ。

【参照】
・JALエービーシー「コート預かりサービス」 https://www.jalabc.com/airport_counter_service/coat_storage.html

11月の台湾旅行で持っていくと助かる物

11月の台湾旅行の持ち物は、いつもの旅行セットに「雨」「寒暖差」「日差し」「蚊」への備えを足すと考えると整理しやすいです。どれも現地で買えますが、最初から持っていけば初日から慌てずに済みます。

持ち物 11月に役立つ理由 出番が多い場所
折りたたみ傘・レインポンチョ 北部は月の4割、九份周辺は6割の日に雨が降る 台北・九份・宜蘭
撥水の羽織り 雨に風が加わると体感温度が下がる 九份・陽明山
薄手のダウン・フリース 寒気の日や山、日本出発時に使える 阿里山・日本の空港
日焼け止め・帽子 南部の日照時間は台北の約1.7倍 高雄・台南・墾丁
虫よけ 南部は秋もデング熱を運ぶ蚊に注意 台南・高雄
速乾インナー・替えの靴下 雨と曇りが多い北部は洗濯物が乾きにくい 台北・九份
ジッパー付きの袋 濡れた傘や服をすぐしまえる どこでも

雨具は、北部を中心に回るなら折りたたみ傘とレインポンチョの両方があると便利です。人の多い九份や夜市では両手が空くポンチョ、MRTやバスで移動する日は傘と使い分けると、身軽に動けます。台湾のコンビニでも傘は買えますが、旅行中に何本も買い足すより、軽い1本を日本から持っていくほうが無駄がありません。

持ち物の中でも特に忘れやすいのが虫よけです。新北市政府衛生局の資料では、台湾のデング熱は夏から秋に多く、流行期は6〜11月とされています。患者は台南市や高雄市など南部に集中する年が多いので、南部を回るなら肌の露出を減らし、虫よけを使っておくと安心です。

健康に関する内容はあくまで一般的な目安なので、最新の流行状況は外務省の海外安全ホームページなどで確かめてください。万一の発熱やけがに備えるなら、台湾旅行に保険は必要かを解説した記事も一度確認しておくといいですよ。

北部は雨と曇りの日が多く、ホテルで手洗いした服が翌朝までに乾かないこともあります。速乾素材の服を選ぶか、コインランドリーの乾燥機を使う前提で枚数を決めると、荷物をぐっと減らせます。

また、台湾のホテルは冷房が中心で、暖房がない部屋も珍しくありません。下旬に寒気が来ると室内でも肌寒く感じることがあるので、寝るときに羽織れる長袖が1枚あると心強いでしょう。

持ち物ではありませんが、出発前に済ませておきたいのが台湾の入国カードの登録です。2025年10月1日からオンラインのTWAC(台湾入国カード)での登録が必須になり、到着日を含む7日以内に申請する仕組みになっています。登録は無料なので、手数料を求めてくるサイトには気をつけてください。持ち物全体のチェックには、女子向けの台湾旅行の持ち物リストも役立ちますよ。

【参照】
・外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ(台湾)」 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_008.html

11月の台湾観光で楽しめることと混む日

11月の台湾は、デパートの大型セールやクリスマスのイルミネーション、花のイベント、体が温まる鍋料理と、楽しみの多い月です。いっぽうで、2026年は月末に台湾の統一地方選挙があり、移動が混みやすい日もあります。

2026年11月の主な予定を日付順に整理しました。

日にち(2026年) 内容 場所
10月15日〜11月8日 新光三越の週年慶(年に一度の大型セール) 台北・信義エリア
10月31日〜11月22日 新社花海(台中国際花毯節) 台中・新社
11月3日(火) 日本の文化の日(2日を休めば4連休) 日本
11月5日〜16日 遠東SOGOの週年慶(忠孝館・復興館) 台北・忠孝復興
11月6日〜9日 ITF台湾国際旅行博 台北・南港展覧館
11月7日(土) 立冬。体を温める鍋料理が人気に 台湾各地
11月13日〜12月27日 新北歓楽耶誕城(クリスマスイベント) 新北市・板橋
11月21日〜23日 日本の3連休(勤労感謝の日) 日本
11月27日〜30日 選挙に伴う台湾高鉄の特別輸送期間 台湾各地
11月28日(土) 統一地方選挙(九合一選挙)の投票日 台湾各地

※主催者や各社の発表、報道をもとにした2026年10月時点の情報です。日程は変わることがあるので、出発前に公式サイトで確認してください。

週年慶は台湾のデパートが年に一度開く創業記念セールで、コスメや服が大きく値引きされるため、地元の人で大にぎわいになります。SOGOの初日や週末はレジに行列ができることもあるので、買い物が目的なら平日の昼間が狙い目です。台湾らしいおみやげ探しには、日本で買えない台湾コスメもチェックしてみてください。

11月中旬からは、新北市の板橋でクリスマスイベント「新北歓楽耶誕城」が始まり、夜は巨大なツリーとイルミネーションで街が華やぎます。主催者は期間中に約740万人の来場を見込んでいて、夜の板橋駅周辺はかなり混み合います。台中の新社花海では、一面の花畑と、花で描かれた巨大な絵(花毯)を楽しめますよ。

食べ物なら、立冬の11月7日ごろから「補冬」と呼ばれる習慣で、薑母鴨(生姜と鴨の鍋)や羊肉爐(羊肉の鍋)を食べる人が増えてきます。夜の台北は20℃前後で歩きやすく、夜市めぐりにもぴったりなので、台湾の夜市は何時まで開いているかを見て予定を組むと効率よく回れるはずです。

いちばん注意したいのは、11月28日(土)の統一地方選挙の前後です。台湾では住民登録のある地元の投票所でしか投票できず、帰省して投票する人が多いため、台湾高鉄も11月27日〜30日を特別輸送期間にしています。この期間に台北と南部を新幹線で移動するなら、早めに座席を予約しておきましょう。

日本側の連休も見逃せません。2026年は11月21日〜23日が3連休で、文化の日の3日は火曜日にあたります。連休中は航空券やホテルの料金が上がりやすいので、日程をずらせるなら連休を外すのが節約のコツです。台湾往復の航空券を安く取るコツもあわせて読んでおくと、旅費をさらに抑えられるかなと思います。

ちなみに、台湾の祝日は11月にはひとつもないため、選挙の週末を除けば現地の連休による混雑は少なめです。日本の連休と選挙の前後さえ外せば、11月は気候もイベントも楽しめる狙い目の月ですよ。台湾旅行全体で避けたい時期は、台湾旅行で避けるべき日と祝日カレンダーにまとめています。

【参照】
・台湾高鉄「疏運期間及開放預售日期一覽表」 https://www.thsrc.com.tw/ArticleContent/60dbfb79-ac20-4280-8ffb-b09e7c94f043
・交通部観光署「2026新北歡樂耶誕城」 https://www.taiwan.net.tw/m1.aspx?lid=081713&sNo=0001019
・交通部観光署「2026新社花海暨臺中國際花毯節」 https://www.taiwan.net.tw/m1.aspx?lid=081878&sNo=0001019
・ITF台灣國際旅展「Visitor Information」 https://www.taiwanitf.org.tw/Information3

台湾の11月の気温と服装の総まとめ

  • 11月の台湾は北部が秋の雨、南部が乾いた夏の名残となり、同じ月でも地域によって季節がはっきり分かれる
  • 台北の11月は平均最高24.8℃・平均最低19.7℃で、最低10℃以下の日は平年0日のため平地に冬のコートは要らない
  • 高雄の11月は平均最高28.1℃で雨の日は月3日ほどしかなく、日照時間も台北の約1.7倍あるため半袖が主役になる
  • 台北の11月は東京の9月下旬、高雄の11月は東京の9月上旬〜中旬に近く、仙台の8月とほぼ同じ気温である
  • 11月でも最高30℃以上の日が台北で約3日、台中や台南では約6日あり、上旬の南部は真夏日への備えも要る
  • 上旬から下旬にかけて台北の気温は3℃ほど下がり、寒気が来ると最低14℃前後まで冷え込むため、出発5日前の予報で服を最終調整したい
  • 北部と北東部は東北季風の雨が続きやすく、九份に近い基隆では月の6割の日に雨が降るため雨具は必須だ
  • 11月の台風警報は平均4年に1回ほどだが、2025年には58年ぶりに11月の台風が上陸しており油断はできない
  • 北部で雨が続く日は、高鉄で台中や高雄へ移動して晴れた南部を楽しむと、旅の満足度を落とさずに済む
  • 服装の基本は、半袖か薄手の長袖に脱ぎ着しやすい羽織りを1枚足し、北部は撥水、南部は日差し対策を加える形である
  • 雨の日の北部では、タイル張りの歩道や騎楼が滑りやすいため、歩き慣れたスニーカーが歩きやすさを左右する
  • 九份は17時過ぎに日が沈んで一気に冷えるため、夕方に行くなら15〜16時に着き、羽織りを1枚多く持つべきだ
  • 阿里山は平均最低7.4℃で最低10℃以下の日が月25日ほどあり、日の出観賞には薄手のダウンや手袋が欠かせない
  • 日本出発時の寒さは、たためるダウンを着ていくか空港のコート預かりを使えば、台湾で荷物を増やさずに乗り切れる
  • 2026年は11月28日の統一地方選挙の前後に移動が混み、高鉄も27〜30日が特別輸送期間のため座席は早めに押さえたい